鬼王拳

関東に住んで長いこと経つが、実は崎陽軒の焼売を一度も食べたことがない。

脳汁を垂れ流しながらネットサーフィンとやらにうつつを抜かしていると、歌丸師匠の好物が崎陽軒の『横濱チャーハン』だったとのことを知ったので、久しぶりに事務所に行くついでに駅構内の店舗で買って帰ることにした。他人が美味しいと言っているものは気になる性分。

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個人的には海老単体よりも、ピラフやグラタンのように海老を加えることによって美味しさが引き立つ料理が好みである。よって「海老チャーハン」というだけで既にポイントが高い。

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容器自体に温めたりする仕組みは無いので、まずはそのまま食べてみる。外気温は10度くらいなのでそれなりに冷えてはいたが、チャーハン自体は硬めでパラパラに仕上がっていて普通に美味しい。

肝心の焼売は、低品質の僕の舌でもスーパーの安売り焼売とは全く異なるものと感じる。ただ驚くほどというわけではない。

鶏のチリソースと筍の煮物は、主力部隊ではないのもあって可もなく不可もく。弁当に付随する漬物類は食べない人生を送っているのでノーコメント。

半分ほど食べたところで、500W の電子レンジで1分間温めてみた。結果としてチャーハンはふっくらと、焼売も美味しさが増したようだ。

結論としてはそのままでも普通に美味しいが、少し温めるとなお良しといったところで、駅弁の中では比較的リーズナブルな税込 660 円なので、値段相応の満足度をもつ手堅い商品に仕上がっている。

欠点として、付属しているプラスティック製の先割れスプーンのみで食べることとなるため、すみっコぐらしな米粒が取りづらいことが挙げられる。解決策として爪楊枝を同封してはいかがだろうか。