禁断の果実

諸説あるみたいだけど、此処ではリンゴとする。

まともに Macintosh の存在を認識したのは、確か IIfx が登場した辺りだったと記憶しているが、もしかすると何かの漫画で SE/30 が紹介されていたのを見たのが先かも知れない。

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当時のカラー Mac の値段はかなり高価で、僕のような貧民には縁の無い高級車のようなものであった。その後、ローコストカラーモデルが発売されたが、色々あって Apple は混乱と低迷の時代を迎える。

その頃、僕が使っていたのは EPSON の国民機互換機である。

時は流れて 2003 年。iMac により華麗なる復活を遂げた Apple は、ポータブルオーディオプレーヤー『iPod』を販売していた。それまで僕は『Diamond Multimedia Rio 500』という製品を使っていたのだが、スマートメディアで容量を増やしても 96MB しか使えないため、ビットレートを下げないとゲームサントラCDが2枚分すら入らないため困っていた。

どこで iPod 3G と知り合ったのかは忘れたが、iPod Classic ではこの機種のみクリックではなくタッチのみで操作する…つまり「iPod touch 0」なのである。

iPod classic - Wikipedia

このビッグウェーヴに乗るしか無いと考えた僕は、すみやかに秋葉原のイケショップで 15GB モデルを購入。この頃はまだ Windows 版の iTunes は存在しておらず、NAKAMICHI 製の転送アプリを使用していたと思う。

次に手にした Apple 製品は iBook G4 (初代) である。OS は Mac OS X v10.3 Panther で、決め手は「ジニーエフェクト」。ウインドウを最小化した時に滑らかに Dock に吸い込まれるアレである。

ヨドバシカメラ錦糸町店の Apple 製品売り場に居た店員さんが懇切丁寧に説明してくれたこともあり、めでたく iBook G4 の入手に成功した。当時の iBook には無線 LAN 機能が標準装備されていなかったので、AirMac カードも併せて購入したのは言うまでもない。

帰宅して即 iPod を接続。その後、iOSバイスは全て MaciTunes で管理している。タイミング的なものもあり Windows 版の iTunes は使用したことが無い。

そして、調子に乗って買ってしまったのが Power Mac G5 (June 2004) である。PowerPC 970 2GHz を2基搭載した、僕にとっては全くもってオーバースペックな代物であったため、電気を無駄に消費させただけで終わった気がする。

使い込んだ iPod 3G のバッテリーが30分程度しか持たなくなった頃、iPod シリーズは更なる進化を遂げていた。

2006 年には iPod nano が第2世代となり 8GB モデルが追加されたのである。容量は半分になるが、そもそも半分以下の容量しか使用していなかったので問題なかった。ついでにランニング用としてクリップ型になった iPod shuffleApple Store に注文してしまう。

同じ頃に Intel Mac が登場する。搭載される CPU が Core2Duo になるのを待って、iBook と G5 を下取りに出し Macbook Pro (Mid 2007) を購入。しかし、2009 年には WXGA+ の画面と Core i5 に惹かれて、早くも iMac 27inch (Late 2009) に買い換えてしまう。更に iPhone 3GSソフトバンクで契約。

2011 年には iPad 2、2012 年には iPod touch 5G、2015 年には iPad mini 4、2016 年には iPhone 7 Plus (SIM フリー) と MacBook Pro Touch Bar 搭載モデル、2017 年には AirPods、2018 年には Apple Watch 4 …ガチ勢ほどではないにしろ、底なし沼に飲み込まれていくような感じで今に至っている。