伝説の木下さん

"LEGENDS" の付かない『GAUNTLET』である。

国内でもアーケード版がそれなりに出回っており、メガドライブにもテンゲンからパワーアップ移植版が発売されたので、洋ゲーとはいえ知名度はそれなりに高いのではなかろうか。メガドライブ移植版の BGM はとても素晴らしいので、機会があれば一度聞いていただきたい。

海外では続編や外伝がいくつか出ているようだが、僕が初めてプレイした GAUNTLET ATARI LYNX 用の『GAUNTLET: THE THIRD ENCOUNTER (名称が長いので、以下より GAUNTLET TE と記載する)』である。秋葉原で確か 5,000 円程度で購入した。

LYNX という携帯ゲーム機は、右利き左利きのどちらのユーザーにも配慮されており、縦にシンメトリカルなボタン配置と、ボタン操作による画面反転が可能である。ちなみに GAUNTLET TE でLYNX を縦にして持つのだが、十字キーが上になるため右利きだろうが左利きだろうがプレイし辛い。

後にこの「横型携帯ゲーム機の縦持ち」というプレイスタイルは、ワンダースワンへと受け継がれていくこととなる。(嘘)

GAUNTLET というと「ウォリアー」「ヴァルキリー」「ウィザード」「エルフ」の4種族からプレイヤーキャラを選択して、ワラワラと迫りくる有象無象を駆逐していくイメージが一般的であるが、GAUNTLET TE のキャラクター選択は以下のような感じである。

youtu.be

個人的にはドロイド君ぽい「何か」が比較的プレイしやすい気がするが、個性的なサムライも捨てがたい。自キャラの視点が左下枠に表示されているが、トップビューのゲームでこの利点がいまいちよく分からない。

当初は別のゲームとして作られており、途中で急遽 GAUNTLET シリーズに組み込まれたとのこと。仮面ライダーで例えるならば「龍騎」のようなものだろうか。

この GAUNTLET TE の優れているところは、LYNX 本体から取り出しやすいように ROM カードの先が曲がっていることである。最初期の ROM カードはフラットな形状のため、『BLUE LIGHTNING』などは取り出しが非常に困難なのである。

GAUNTLET のタイトルに相応しく、通信ケーブルの「COMLYNX CABLE」を使用すれば4人で遊ぶことが可能だ。なお、おすそ分けプレイには対応していない模様。